にきび痕に悩まされている人は男性・女性を問わず、たくさんいるのではないでしょうか?
みかんの皮のようにデコボコしたものから、大きなクレーター状のくぼみができてしまったり、
色素が沈着してシミのようになってしまったりと、人によって状況は異なりますが、できれば無縁でありたいところです。
ところで、にきび痕とは、いったいどのようにしてできるのでしょうか?
「にきびを潰したらできるんじゃあないの?」
そうですね。
でも、意識してにきびを潰さないようにケアしているのににきび痕が残ってしまう場合もありますよね?
にきびは悪化すると炎症を起こし、破裂して膿をだします。
うまくいけば、このままキレイになおってしまうのですが、下手をするとにきび痕となって残ってしまいます。
そもそも、人間の皮膚は、傷ができても自分で治す力を持っていますが、これは毛穴にも同じで、
にきびが破裂したときに毛穴が傷つくと、治癒性のコラーゲンが集まってきて開いた毛穴がそのまま固まってしまっいます。
これがにきび痕となるのです。
小さなにきび痕は単なる毛穴の開きのようにも見えますが、実はまったく違うものです。
毛穴の開きなら肌を引き締めることで治すことができますが、にきび痕はそう簡単にはいきません。
にきび痕を赤ちゃんの肌のようにすべすべに治すことは困難ですが、時間をかけて徐々になめらかにする方法も、もちろんあります。
たとえばピーリングなどは有名な方法です。
ピーリング(ケミカルピーリング)は、酸などを皮膚表面に塗布するなどして、古い角質や表皮等を化学的な作用で溶かすことで、皮膚の再生を促進する方法です。
これにより、様々な肌のトラブルを解消し、より健康で美しい皮膚を取り戻すことができます。
一度で効果がある、というわけではなく、続けることで徐々に肌のデコボコを解消し、滑らかな肌に近づけることができます。
ピーリングの主な効果には、いかのようなものがあります。
1.にきび、にきび痕の解消
2.肌のクスミ、肌荒れ、乾燥した皮膚の解消
3.老化肌、小じわの解消(皮膚の若返り)
4.薄い色素沈着の解消
5.肉割れ、妊娠線の解消
6.古い角質を取り去ることによる、他の薬剤や美容液等の浸透性を高める効果
ピーリングに使用する酸で、もっともポピュラーなのはAHAと呼ばれるもので、フルーツやサトウキビから抽出される有機酸で、別名フルーツ酸ともよばれています。
AHA(フルーツ酸)には、グリコール酸、サリチル酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などがありますが、
現在、日本国内で行われているピーリングのほとんどはグリコール酸を使用しています。もちろん、濃度にもよりますが、
比較的副作用が小さいく、施術の安全性が高いことから、石鹸やボディソープなどの美容商品にも使用され、ピーリング石鹸などとして販売されています。
これらの商品を使用することで、通常は専門家による施術が望ましいとされるピーリングの効果を、自宅で手軽に体験することができます。
もっとも、これらのピーリング商品に使用されているグリコール酸は、より安全性を高めるため、エステサロンや皮膚科での施術で使用されるものより濃度が低く設定されています。
たとえばエステサロンや皮膚科での施術では、症状に応じて20%かそれ以上の濃度で使用されますが、美容商品では約5%程度の含有量です。
当然、効果の高さという点から見ると、エステサロンや皮膚科での施術のほうが圧倒的に効果が高いのはいうまでもありません。
また、エステサロンなどでは、グリコール酸だけではなく、肌の相性によってはサリチル酸などの他の酸を使用することも選択できます。
グリコール酸は、分子構造が小さく浸透性に優れ、角質除去作用以外の美容効果も期待できますが、その分ピリピリとした感覚があり、肌に合わない場合もあります。
サリチル酸は、グリコール酸より分子構造が大きく肌に浸透しにくいので、ピリピリ感がほとんどありませんが、
サリチル酸にはグリコール酸のような角質除去以外の美容効果はあまり望めません。
しかし、炎症を起こしにくいので、ことニキビ治療においては重宝される存在でもあります。
ちなみに、数少ない国内で入手できるサリチル酸使用のコスメに、真鍋かをりさんのCMで有名なプロアクティブがあります。
プロアクティブは、洗顔からピーリング(ローション)まで、すべてサリチル酸を使用しています。
また、通販化粧品の大手DHCも、洗顔から角質除去、保護、集中ケアと、
全てのラインでサリチル酸を使用したニキビケア商品ラインナップ「DHC薬用アクネコントロールシリーズ」を発売しています。
グリコール酸の商品が合わなかった方なら、試してみる価値があると思います。
このように、様々な美容効果を発揮するピーリングですが、誤解のないように書いておくと、
通常AHAを用いたピーリングの効果は浅く、あくまで主として角質剥離を目的とするものであるため、ピーリングの効果としては、
「にきび」や「にきび痕」、「軽度の肌のくすみや肌荒れ」「軽度の色素沈着」などに限定され、しわの解消などにはあまり効果がありません。
また、効果の持続性が低く、効果の維持には繰り返し施術することが必要です。
ひどいにきび痕や色素沈着への本格的な治療にはエステサロンや皮膚科がお勧めですが、日常的なお肌のメンテナンス方法として、
ピーリング系の美容商品を活用することは有意義だといえるでしょう。
一般的に軽視されがちですが、ピーリングは施術後のケアが非常に重要です。
それは、角質や表皮を剥がすことによって、皮膚が本来持ているバリア機能や保湿機能が失われ、皮膚が非常にデリケートな状態に置かれるからです。
エステサロンや皮膚科での施術には、信頼できるところを選ぶのはもちろん、自分独自の判断をせず、医師の指示をきちんと守ってください。
また、濃度が低く安全性の高いピーリング系美容商品の使用にも、使用上の注意をよく読み、勝手な判断をしないことが重要です。
美しさを手に入れるためにしたことが、かえってマイナスの効果を生まないよう、正しい知識で活用したいものです。
※ケミカルピーリングには、深いしわなどにも効果のあるより強力な薬剤を使用した本格的な施術もありますが、それは別の機会に紹介します。